ささいなこ

短歌や詩、日常のささいな物語を綴ります。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

パッケージ

言いたいことな 言いたいことが もう山ほどやけど DVDを返して 言うわ

ごめんやけど

ごめんやけど なんなんって いっかい あんた死んだんやろ 遠くにボンさん見たんやろ なんなん ほんまごめんやけど もういっかい 死んでくれ 蹴った いろいろを 胃袋につめて な ごめんやけど

一部じゃないけど

あなたの一部になれないけれど 今日も側にいることはできます

跳ね返った衝動 違う形に化けています

君の

誰かの言葉じゃ足りないからさ 君の声で聞かせて言葉

ヒビ

微かなヒビがピキピキと 君の鼓動を揺さぶりはじめる

ずっと前に君が走ってる ような気がしてやまない雨

カウント

10年 文字では1から10個目 リズムにのってカウントする 叩いた先に何があるの 見えないここで何を見るの 私はどこで どこで足をくくってるの 足を縛りつけてるの ワナを解いて ビートを刻んで カウント 10年 文字では終わらせない 世界を変えよう 私だけでな…

下落合 通るたんびにやぎ一匹

ちゃんとした

ちゃんと道が見えてきたらちゃんとした身なりで君と出逢おう

バラ

茨木の茨の道に薔薇の花

なんかしら

なんかとなんかが重なって ずっと続いてみんななんかしらのプロ

かさなり

斜陽と電線の影が重なって ここにはいないあなた今どこにいますか

正午

伸び悩む髪 あなた忘れていませんか正午のひとときと悩みのタネ

湯船

何も思い浮かばぬ夜の底冷 湯船に浮かぶ20過ぎし

あと何年か

夢 リアルな手触りと 現実的 リアルな手触りは ごめん 忘れることはできないや いま あと何年かして 夢と現実の境界線が 目のまえに はっきりと見える歳になったら ふたつの手触りを忘れられるかな ごめん たまに思い出すや 心の支えに あなたの手触りと優し…

金髪

金髪の人 降りてきたよな月の神さま

知り合いの知り合いの辿った先 あなたの笑顔

リュック

リュック背負うあなたの背中とこの冬の背中の寂しさ まだ春が見えません

未熟

まだまだと分かり身に染みる未熟の広さ この青い空とどこと似ている

耳たぶ

わたしはあなたに近づいて 耳たぶに口づけをしました とても冷たかったので 軽くキスをしました もう愛してはいないけど 今なら別の愛で 愛せると思います

小さな雨は塊へ変わり氷になりました あなたの頭に刺しにいきます

飛び出し注意

このまま道路に出たらどうなるの うん、死んじゃいます でしょ お母さんの お母さんの言うこと聞かんとだめ お母さん お母さん まだ言うの あのね 死んだら父さんと会えるでしょ そうね あんな人でも父さんだったね

さなぎ

両手いっぱいのさなぎ 太陽光に浴びせて蝶へ返す元日の朝

距離

吐く息が見えるくらいの距離 わたしとあなたもうすぐ出会えますか

2020

たくさんをくりかえそう 1度たりとも 同じものはない 123 123 123 456 変わらないようで 変わっている うっすらを楽しもう