ささいなこ

短歌や詩、日常のささいな物語を綴ります。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

薬だけください あとはいりません先生もこの世界も

目眩ではないぐわんぐわんと私が高速に回ってる

小さくて暗い場所 脚の裏から轢きづられてもうここも何処か分からない

そっと静かにしていましょう 時がたてばわからないから

溢れてく世界にあなたもいつか溢してしまうと思おて我を殴る蹴る夜

笑っていてもここにいないから空笑いして寂しさに沈む

小さく言ったひとことで大きな傷と山となり

匙加減知らず知らずにこんもりで もう耐えぬなら溢してしまい

日を増して小指が痛く鳴り響く もう戻れないのだと赤い紐は言う

黒いパンツのおっさんがこっちをみている あっちをみてよ

人生ほとんど溺れているわ 大丈夫に脚、届かないから

たぶんあなたじゃ届かない人 素手で星にぎれないみたいに

いちにっさんし 当人がふざけるなんてできないことなど誰よりも知ってるわ

シャンプーが目にしみる はじめてヤッた夜の痛さ 大量の汗

あなたのホールの広さまるでブラックホールみたい 見たことも開いたこともないけど

忘れたい忘れたい 唱える回数覚えてまた思い出した最悪日記

最初だけ弾いて そしたら思い出せるはず あなたがくしゃみした最初

爪の先を温めるほど 明日があるのかわからない日々

だるまさんが転んでも助けることはできないのですか じゃあ、動きません

ぽろぴろりん あなたの耳にはぽろぴろるん

悪寒だけが鳴り響く 割れんばかりのビブラート聴かせ

誘惑なんていらないさ されっぱなしの人生ですもの

マフラーにそっと口づけを 幼き少女の赤い頬にも

お願いもう帰ってこないで 振り向いてももういないから

とんとんとんと誰かわたしの足をふむ夜