ささいなこ

短歌や詩、日常のささいな物語を綴ります。

2020-01-01から1年間の記事一覧

こうしている時にあなたが倒れたらどうなるんでしょうか どうなるんでしょうね

暗くなって明けたら2回目の訪問者 何を言おうとしたのですか お隣さんにも言おうとしたこと 言わないままで去らないで

両口の希望

またでしょうか、と小さき口が 大きな口は もうあかん希望を持てば 希望を持てば 空いた両口 塞がるでしょう大きな口は終わりだと 小さき口は生きてると希望を持てば それさえ持てば 命尽きずにおれるでしょう

昨日の朝は元気だった 昨日の昼は不意に元気で 昨日の夜に不元気になった 今日の朝は不元気で 今日の昼も不元気で 今日の夜も不元気なのか

吐いて吸って吐いて吸ってもだしてしまうおいしい食べ物

[ 、 ]

貼ってしまった跡があって貼ってしまった跡が消えない

意地になり箱の小銭を数えたら思ってた以上の大金でわらう

もうたくさんもうたくすのもうたくさん

300万はすぐに無くなりますと黒い人が黒い人に話す Bluesが鳴り止まぬ部屋

静かになった車両でふたり ふぁんふぁんと鳴る心と英語

よく振ってからお飲みください よくも知らないあなたを振って爆発事故がお決まりです

そんなこといったあかん あかんことなんていまさらあるんかっていまさらよ

左太もものあざを誰が褒めてくれるっていうの 痛みが痛みに慣れない時間

もう何が何だかわからない 私は何にもしたくないただそっと日が差すスペースでごろごろしたい

どんぐりを口の中いっぱいに詰めても吐き出す場所がないのでそっと木陰にゲボを吐く

電車に乗っている人の悲しみ すがたかたちを数えれまい数えれまい

お次はいといったとたんにん攫う

朝は目にしか写らない

どこに行けばくっきりとしたのがみえるの

何もかも痛い痛い痛いというと会いたくなるもの

あなたじゃないあなたじゃない でもあなたでもない

どうしようもない悲しみはどこに投げればいいのだろう

ううんううんてぃんくるんくるんううんううんてぃんくるんくるん電車が止まって泣いている

守るものはありません そう言ったあなたは誰が守ってるの あなたは誰に守られてるの

暗くなったな その言葉は暗いのですか明るいのですか

電車の角に座ってた 私そこにいたんでしょうか

会えないあなたのぶんまで生きようとしても生きれないほどの悲しみが押し寄せてきたら 今のわたしにどう生きろと言うの

いつもと同じように目が覚めて いつもと同じように電車に乗って お疲れさまですって言うたらあく扉が開かんかったら私はこの世界にひとりぼっちで取り残されるんやろか 明日開ける扉にみんなおらんかったらどうしたらいいんやろ

誰に何も言えずに消えてしまうのはいややけど誰もいない場所で何も言えないおわりはもっといや このままおわるのはいや おわってしまうのはいや 誰かに何か言って居続けたい