ささいなこ

短歌や詩、日常のささいな物語を綴ります。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

さみしいねときみが言った黒の世界 輝いてるね輝いてるね

あいのこのタンカンに想い馳せるころ春の夢

伝達 公共の場でなにかと感情をださないで15のわたし

似ていると片岡さんが言ったのできっと我の目父親似

今日であったことを今日でなかったことにしてはいけませんか いけませんか

ゆるいひとをひとつひとつ 形にそって切る3時

強烈に苛まれるこの時になにを送ろうなにを隠そう

咲いた咲いたと喜ぶばかり 咲かない人の背を向ける影

70 50 30 20 若くて甘い口の人

鳥の羽の軽さに 我(が)の腕の重さをちぎる

三回唱えて三回数えて三回回っても会えないのでしょうね

木が揺れる風の強さよ 我の気が揺れる

視野に染みる夜の冷たさよ 父の手もこれに染むだろうか

上滑りした声を調理する 熱いので火傷しないように

公共の空のなんて空気が心地よいのでしょうね みんな孤独さ