ささいなこ

短歌や詩、日常のささいな物語を綴ります。

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

点と点を繋げて空の父描く 何億光年先のかがやき

成長過程支える眼差し どこだったか教えてはくれない過程はあくまで家庭内過程

聞こえるように聞こえないように 森に潜む怪獣の声ギャアヒュルリリリー

大丈夫だと言ってもなお 落ち着く巣箱も止まり木もない朝

変わり映えしようにもない場所で変わろうと思いはじめても なお留まる場所

しっかりと思い出さなくていい 私はしっかりしていない人

膨らんだシコリ搾っても出ないなんて 悪夢だらけの映画みたい

ビカビカと発光する消灯 しても目は赤青黄色

ずっと伸ばしている背筋 夏 秋 冬 春には風

流れゆく川と時間と喪服の布 流れん悲壮はいずこに流れ

ゆらりとゆれる炎より 隣にあなたがいてほしい盆

砂漠に足をサラサラ慣らし 全力裸足アスファルト踏む

ステンドグラス 今時分反射しないで 父はこの世にいない人だろ

ありそうでなかった悲しみにひたり どうしようと嘆く夏の日の風

好きですと言われる前から好きだったんだと鏡の前 うれしくて泣く

数なんて知らないけれど受け取って 中に受け取りきれない数もあるけど

こうなるなんてこうなるなんて あんたわかっていたんじゃない

輪っかに変な心配 ネギみたいに腐る日来ないで

ここからここまでわかっていれば あなたからすぐ離れるのに

さぐってもぐってふれあって 深夜のベッド溺れて海みたい

なにかと生きるわたし/戻らぬあなたへ

影だって生きてる わたしの生きてるうちは 波だってたつ わたしの立っている間 声だって響く わたしの声がする場所へいれば 触れ合えさえする 私の居る現実では なので悲しんだりする 生きて立ち 声をあげる場所または現実の境で 出迎えても戻らぬあなた 時…

想像で埋めたってありゃしないのさ こちら天国始発列車

いま言わなくちゃいま言うね さよならとまたいつの日か

風も雨も太陽もない雪で埋もれた世界にふたり

あなたの隣ではだかで眠るの ここにいないと思いながらも

柔らかいねと手をひろげたブルーのひとはわたしより手が大きいひと

むかないでむくれんしゅう ほらここにはみかん3つ、いちご5つ

最長でこれくらいですと聞いたけど あなたのとこへは後1日半