ささいなこ

短歌や詩、日常のささいな物語を綴ります。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

金メダル

今更がさらさらに美しく輝いて あなたとの時間金メダル

泣き叫ぶ子ども その先に踏み切りの点滅

5つまえ

曲がって そっと そっとだって 次の 次の道に君がいるんだ 逃げ出したいほど苦しい けど 笑っちゃうほどに会いたい な 嗚呼 可笑しいんだな 嗚呼 狂気みたいだ ゆっくり ゆっくり 曲がって 心臓爆発5つまえ はっ

明日もまた苺がうまいと言うてみて 此の夜の静けさを過ごす

何かしらいつも抱えているな 悩み白菜ねぎ大根

溺れて

充たされれぬ人生さ 青空さえ憎いくらい 輝ない瞬間さ 全身が血走って えぐいぐらい 哀しみに ただ 浸り続けるの許されるのなら 永遠に溺れ続け 深く 深く深く 血みどろに さぁ溺れよう

あなた

夢の続きを見ようとしたら あなたの影がみえました

すくう

足を踏み外してもそこには穴はありません あなたの網がまだ残っていました

根拠のない自信を伝えれば あと何回歌が歌えますか

苦虫

噛み締めた口 苦虫がいっぱいの冷えた朝

どこかでないから

霧のなかを 手でかき分ける 伸ばせば見えると 思うのか なぜだ 手の先に感覚はない はずなのに 伸ばせば見えると 思うのだ なぜか 霧のなかを 手でかき分ける先に

診察日

水木金 まるのマークと病院への道

届かない

星が3つ4つ5つあるはずなのに

感覚のある夢

頬に手が触れて あなたが笑う 私は微笑みをかえす だけど あなたは 微笑んだ顔で刃を向けて 右手の筋肉に丁寧に切り込みをいれた 切り刻まれた私の右手は 紅色に染まった 右手のない私は あなたの笑う顔を黙ってみるだけ

自分

昔のことだったかな いや、今の事ですこの自分だけ

とりあえず 吠えておいたらうまくいく

狂気

狂気じみた日々に手を突っ込んで 涙の味に浸みいる夜