2019-05-25 「水の存在」 この部屋にいた 昨日までいた人へ 感じている この悲しみを わたしはぜんぶ 流したはずなのに コップに入った水が 飲んで飲んでも いつまでも減らない 噴水のような 異様な貯水湖みたく いつまでも 溜まった水 飲み干すことはできず 苦しみで溺れる 永遠に流れ 溢れる悲しみに 溺れて跡形もなく 場所もないどこかへ 落ち着くのだろう この部屋に 確かに昨日までいた人へ