ささいなこ

短歌や詩、日常のささいな物語を綴ります。

胴口の資格

どうにもこうにもなりません
胴を曲げました 無理
口を締めました 息できん
ならず者のままでいいのでしょうか
私にしかできないことがこの世界にあるんでしょうか
胃が痛くなったらどうしたらいいんですか
横になりますか
胴を曲げますか だから無理です
息が止まったらどうしたらいいんですか
呼吸器を装着しますか
口を一度閉ざしますか だから息できへん
私の身体の一部をすっとスプーンで掬えるのならこんな苦しみはないのでしょうか
生きながらえない どうやったって
そんなこと言える資格ある?
そんなこと癒えるとこある?

どうにもこうにもなりません
支えるコルセットを装着しながら今日を歩くだけです