ささいなこ

短歌や詩、日常のささいな物語を綴ります。

2020-09-18から1日間の記事一覧

蒸す色は止められませんからせめてもの心配 どうか肺に貯めこまないで

「もうきっと遅いだろう」と何度も言い 「遅かった」とあの人は言った 芯の切れたシャーペンを何度もノックし 書いてもない便箋に消しゴムの跡を残す書き表せたのか この悲しみは 残るのは消しゴムのカスと跡と崩れて詰まった使えんシャーペン それと父であ…